簡易郵便局と一般の郵便局の違いは?長野県小諸市の事件を機に考えてみた!
67歳の女性が、たった一人で8億9,000万円ものお金を集めたと聞いて驚きましたね。
長野県小諸市にある「諸簡易郵便局」というところで、局長を務めていた女性が約180人に嘘の投資話を持ちかけてダマし、大金を懐に入れていた―という事件です。
詐欺行為は10年以上に渡ったとか…。
自家用車の購入やら借金(パチンコ?)の返済やらにお金を使ったり、お客への利息支払いなどに使っていたそうですね。
それにしても、このとんでもない被害額…
…どうして途中で発覚しなかったんでしょうか?
不思議に感じませんでしたか?
簡易郵便局とはどんな位置づけなの?
どうやらその理由は「簡易郵便局」だったということみたいですね。
簡易局を利用されたことがある人もいるかと思いますが、夫婦2人とかで、こじんまり経営されてるイメージのやつです。
簡単にいえば「日本郵便から委託された代理店」といった位置づけで、全国に約4,000局あるとか。
つまり、日本郵便が運営する一般の郵便局とは異なり、個人事業の郵便局ということです。
だとすれば…
確かに局長がお金をちょっとポケットに入れちゃったとしても…うまくごまかせるといえばごまかせそうですね…。
ただ、誰でも局長になれるわけではないです。
簡易郵便局の仕事を受託できる対象者(昔も含む)は…
・地方公共団体
・農業協同組合
・漁業協同組合
・消費生活協同組合
・社会的信用があって適正に事務を行う能力がある人
…だそうです。
個人で受託する場合は、最後の項目に当てはまる人ということになりますね。
お客様のお金を預かる重要な任務ですからね、この審査は厳しいものであったはずですが…。
簡易郵便局に対する監査も一層厳しくなりそう…
この事件を受けて、日本郵便から簡易郵便局へのチェックも厳しくなるのでは?
…と思ったら、すでに相当キツくなっているようですね。
私、郵便局員の知り合いがいるんですけど、抜き打ちで(既存)簡易郵便局への監査を定期的に行うようになったとか。
それはもう、これだけの事件ですからね、毎日ピリピリしていることでしょう。
郵便局に限らず、どの業種もそうですけど、一部の悪徳業者によって真っ当に仕事をしているほかの業者まで同じ目で見られたり、迷惑を被るなんて許せないですよね。
そして、容疑者の話や人柄を信じ込んでしまった被害者の方々も大変でしたね。
全額が戻ってくることは難しいんでしょうか…。