林真須美の生い立ち,夫の現在は?冤罪説や真犯人の憶測も?!
和歌山毒物カレー事件の林真須美の生い立ちや夫・健治の現在などについてスポットを当てます。
また、林真須美に極刑の判決が下された今でも、冤罪説や真犯人が別にいるという声が多いことも触れたいと思います。
3月15日放送のTBS『実録!10人のコワイ女』で、林真須美・健治夫婦が取り上げられます。
1998年の和歌山毒物カレー事件に関わったとされ、ほかにも保険金詐欺をはたらいて逮捕されました。
私は当時、外出先でカレーを食べることにしばらく抵抗を覚えた記憶がありますよ。
もしかしたら、あなたも同じ経験をお持ちでは…?
和歌山の地元の学校では、給食にカレーを出さなくなったというウワサもありますよね。
とにかく、数々の傷痕や疑惑を残している和歌山毒物カレー事件の内容や、林真須美・健治夫妻の現在などについて書いていきます。
目 次
林真須美 和歌山毒物カレー事件のあらまし、疑問点、冤罪説について
林真須美の和歌山毒物カレー事件とは、どんな事件だったのか、あらためて簡単に振り返ってみます。
●1998年7月、和歌山市・園部地区の夏祭りで提供されたカレーに毒物が混入していた
●67人が腹痛・吐き気などを訴えて病院に搬送。4人が亡くなった
●カレー番をしていたという元・保険外交員の主婦・林真須美を逮捕。対人トラブルで“激高”してカレー鍋に入れたとされた
●林真須美の夫・健治はシロアリ駆除業者だったため、カレーから検出された毒物「亜ヒ素」が自宅にあった
●林真須美と健治は、「亜ヒ素」を使った別の保険金詐欺の罪で逮捕された
●2002年の第一審・和歌山地裁は「極刑」→被告(林真須美)が控訴→2004年の大阪高裁は控訴棄却で「極刑」→被告が上告→2009年の最高裁も棄却で「極刑」確定
……ざっと上のような流れですが、林真須美は保険金詐欺については認めていますが、カレー事件については無罪を主張。
現在は裁判のやり直しを求め、「再審請求中」となっています。
和歌山地裁は再審を始めるかどうか、2017年3月29日に判断を示す方針です。
注目されている点は、和歌山毒物カレー事件については本人が容疑を否認しており、確たる証拠や動機がないこと。
さらには、唯一の物的証拠とされていた「亜ヒ素」に関して、疑問点が浮かび上がったからです。
当時の調査では、カレー鍋に残っていた「亜ヒ素」が、林真須美の自宅にあったものと「同一」だとされてましたが、これは「同じ輸入業者のもの(種類)」であり、その後に再鑑定したところ、別の亜ヒ素だったことが判明したのです。
確かに……
「ヒ素を使用した保険金詐欺に手を染めていた人間だから、カレー事件もそうだろう」と決めてかかりそうになりますが、そもそも無差別に人をあやめようとする動機がわかりません。
お金が入るわけでもなく何のメリットもない、いや、デメリットばかりの犯罪をあえて行うのかどうか…?
後述する林真須美の生い立ちや考え方を見ると、余計にわからなくなってくるのです…。
実際に冤罪を疑う声を増えていて、「林眞須美さんを支援する会」も発足して支援の差し入れなどを募っています。
さらにネット上では、林真須美の子供(次女)が怪しいといったウワサや、地元の別の住民が罠に陥れたというウワサもあるくらいです。
次女もカレー鍋の前にいた時間があったそうで……林真須美が娘をかばって捕まった―という説。
または、以前から住民トラブルがあった林真須美を陥れるために誰かが毒物を混入……他の人物がカレー鍋に触れることができる時間もあったから―という説。
とにかく「真犯人は別にいる」という、色々な憶測が飛び交っている状況です。
※追記です※
和歌山地裁は3月29日、極刑が確定している林真須美の再審請求を退けました。
和歌山毒物カレー事件の林真須美の生い立ちや性格について(1)
林真須美の生い立ちを見てみます。
林真須美は、小さな漁村で3人兄妹の末っ子として誕生。
出身は和歌山県有田市といわれていますが、実は韓国人であり日本に帰化したという説もありましたね…。
生年月日は1961年7月22日生まれ(現在は55歳)。
いわゆる一般的な普通の家庭で育ったようで、父親は地味な人柄でしたが、母親は外交的だったことから保険の外交員として活躍したそうです。
林真須美も保険営業の仕事をしていましたら、母親の姿を見ていたのかもしれませんね。
子供のころの林真須美は、両親に買ってもらったピアノを練習したり、家の手伝いをしたりするお利口さん。
周囲の人の声によりますと、「明るい性格と同時に負けず嫌いな面があった」とのことです。
関連記事:スーパーナンペイ事件の場所,真相は?犯人死亡説&中国人説を整理!
思春期の林真須美は、事件でテレビに登場した姿とは異なり、とても痩せていて、内気で清純そうな女の子だったといいます。
しかし、ある時は、負けず嫌いな性格が一段と強くなる傾向も…。
学校のテストが悪い点数だったことで悔しさを爆発させ、ヒステリーを起こすこともしばしば。
基本的には笑顔で穏やかな性格ですが、怒るとブレーキが効かなくなるようです。
衝動的にカッとなりやすい性格だったことから、よく園部地区の住民とも怒鳴り合いのケンカをしていたという目撃情報もありましたからね。
和歌山毒物カレー事件の林真須美の生い立ちや性格について(2)
高校卒業後は、大学付属の看護学校に入学。
19歳のころ、林真須美は(夫となる)健治と出会います。
健治は、当時35歳。
シロアリ駆除会社を経営する社長で、結婚もしていました。
いわゆる不倫関係ですね。
ところが、高級車で迎えに来てくれたり、20万円もするネックレスをプレゼントしてれたりする羽振りのいい健治に、どんどん惹かれていきました。
健治は当時の妻と離婚し、1983年に林真須美と結婚。
林真須美はウエイトレスや化粧品販売の仕事をしながら1984年に長女を出産し、その後、3人の子供に恵まれました。
3,500万円の新築一戸建も住宅ローンで購入し、幸せな家庭生活を送っていたはずでしたが…。
この後、林家の周囲では、不可解な出来事が発生します。
1995年、園部地区にある120坪の家を7,000万円で購入。
また、林真須美の母親が「急性白血病による脳出血」で67歳で急逝し、林真須美は1億4,000万円もの保険金を手にしています。
このころから、保険金詐欺に手を染めていったと思われます。
カレー事件の当時、10歳だった長男(現在29歳)によりますと、林家にあった大きな金庫には「大量の札束(おそらく億単位)があった」と証言しています。
林真須美の心の中にあった欲望は「自由を手にすること」だったとか。
幼少期を過ごした漁村での生活も、ルールに縛られる看護学校での寮生活も、若いころの林真須美にとっては“不自由”と捉えていたようです。
一方、健治はいつも自由に生きているように彼女には見えたのでした。
しかし……そもそも考えが偏っていた部分は「自由=大金を手にすること」と捉えたことでしょう。
お金を浪費し、贅沢な暮しをしているうちに“もっとお金(自由)が欲しい”という感情が芽生えたに違いありません。
そんな気持ちとは裏腹に、健治はギャンブル好きが災いして次第に仕事をなくし、廃業してしまいました。
当然、お金がなくなった夫を、林真須美は憎むことになります。
あたしは“カス”を掴んで結婚してもうた。
仕事も続けんと競輪でスッてばっかりしくさって。
あんなオッサン、早よ○んだらええんや。
自由を夢見ながらも転落してしまった林真須美。
収入が無い夫と家族を支えたのは、保険金詐欺で手にした汚れたお金だったようです…。
和歌山毒物カレー事件 林真須美と夫・健治の現在について
林夫妻の現在はどうなっているのでしょうか?
林真須美は現在、大阪拘置所におり、上述した通り、和歌山カレー事件については無実を訴えつづけて再審請求中です。
健治は保険金詐欺罪で服役して11年前に出所し、現在は和歌山市内のアパートに一人暮らし。
『実録!10人のコワイ女』の番組では、当時の保険金詐欺の手口などを語るらしい…。
2016年の報道によりますと、林真須美は「(健治が)面会や差し入れにまったく来ない」と不満を漏らし、健治に3回も離婚届を送りつけているようです。
健治は車イス生活でお金もないため、面会に行けないそうですが…。
ただし、すでに林真須美は「カレー事件は冤罪である」と訴えている支援者の一人と養子縁組しており、別の姓を名乗っているそうですね。
ちなみに、支援者の集会は現在も開かれていて「1日も早く生還したい」とする林真須美の手紙が発表されたりしているそうです。
なお、林夫妻が住んでいた自宅は、2000年に放火に遭って全焼。
更地になった跡地は自治会が買い取り、事件の悪いイメージを払拭するために住民たちが植栽し、現在は公園になっているといいます。
ネット上の意見をピックアップしてみました。
まぁ物的証拠なくて、状況証言だけじゃあねぇ
真須美ちゃんが愛用していたミキハウス、この事件をきっかけにミキハウスブランドを着ている子供とか一気に見掛けなくなったよな~。
気付けばお店も見掛けなくなったし。
誤認逮捕だから、警察がごり押しした
女っていうか、メスの脳は、邪魔なものは消すっていう、短絡的な経路があるのでは
かなり怪しいっていうか多分犯人だとは思うけど○刑にするのは法の正義ではないね
証拠が足りない
林真須美は「真犯人を知っているが、今は言えない」という発言をしているが、これは本当に真犯人を知っているという意味なのか、捜査を混乱させたかっただけなのか、どっちなのでしょうか?
暗に娘が犯人だと臭わせたかった?
カレー事件はメリットがないからする必要なし、詐欺事件を逆手にとって冤罪とは誰が信用するだろうか。
1審では完全黙秘を貫いた理由はなにか。
この夫婦の釈明からしてまったく信用できない。
被害者の苦痛は同情できるが、被告が真犯人と断定されても当然だ。
被告にカレー事件での焦点があたりすぎており一連の詐欺事件から経緯を検証する必要がある。
よろしかったら、こちらの事件の記事もどうぞ。
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